先日、小説家青桃として初めての講師のお仕事が(^^)/。“講師”と言っても20人足らずの小規模セミナーにて、初めて書籍の出版を目指す方に向けて、作家としての経験談やアドバイスを伝え、エール(ほとんどこれに時間を割いていたかも…)を送るってな内容でしたが。それでも初めてのお仕事とあって張り切ってしまい、後になってどっと疲れが出てしまいました(^^;)。
さて、青桃も小説家としてデビューして来年2016年で早5年目。今回の講演にあたり、4年間の足跡はさることながら物語に取り組み始めた学生時分にまで思いを馳せてみた。そうそう青桃には戒めというか教訓というか、座右の銘がある。それは青桃がまだ大学院の修士生だった頃に出会ったとある脚本家の先生が授けてくださった言葉「一度手がけた作品は、エンドマークを付けるまでは絶対に投げ出してはならない。必ず最後まで書き上げなさい。なぜなら一端作品を投げ出すといつも完成までたどり着けない、そういう書き癖がついてしまうから」先生おっしゃるに、得てして物書きを目指す人にありがちな事なんだけれど、途中で『つまんない』とか『何だか考えていた物と違う』とかなんとか理屈を付けては書いている途中で作品を捨ててしまう。でまた違う作品に手を付けるものの、程なくしてそれもまた途中で投げ出す。そんな事を繰り返していたのではただ時間と労力を浪費するだけで、ひとつも作品を残せない。どんなに才能があろうと、どれほど面白いアイデアであろうと、作品として完成を見ない限り、発表もできなければ評価の対象にもならない。つまり存在しないのも同然“ゼロ0”なのだ。そして多くの人がゼロのまま挫折してしまう。先生の厳しく重い教えに従い、青桃はどの作品にもエンドマークを付けてきた。それが血肉となって今の成果につながっているとするなら誠にありがたいお言葉である。これって人生にも通ずるところがあるような…作品と同じく物事は決着を見るまでは途中で放り出してはならない。さもなくばいつも物事をやり遂げられない、そういう生き癖がついてしまう。年の瀬を控え、改めて物書きとしての原点に立ち返った良い機会となりました。
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